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しかしある日のこと、娘は「機織機と糸を貸して頂けませんか?それと、私が出てくるまで絶対に小屋の中を覗いてはいけませんよ。」
と言って小屋に篭ってしまいました。長い時間出てこない娘に、お爺さんとお婆さんは心配顔です。

機織小屋から出てきた娘が持っていたのは、『鶴の千羽織り』と呼ばれるそれはそれは美しい布でした。
「これを町で売ってきて下さい。きっとお二人の助けになりますよ。」布は大変評判が良く、あっという間に高値で売れてしまいました。
「布はまた織りますから、これからも絶対に小屋を覗かないで下さいね。」

そういって、娘は何枚も布を織ってくれました。しかし、一枚織るごとに娘は痩せ細り、機織小屋に籠もる時間も長くなっていきます。
そうして娘がまた小屋に籠もって3日ほど経った夕方、2人はもうこれ以上は放っておけないと、小屋を覗く決心をしました。